量販店で目にできる業務用食品ガラス容器の変遷

デパートやコンビニ、スーパーなどに行くと必ずと言っていいほどガラス容器に入っている食材を目にすることができます。おもにジャムやコーヒー粉末、さらには瓶詰の調味料となりますが、これらのアイテムは1960年代頃にはすでに生産をされており、気軽に購入できたものです。業務用のガラス容器となっており、未開封時はアルミ素材のフタを圧縮して中身が漏れ出ないようにされているのが特徴です。ここでは簡単に、業務用食品ガラス容器の変遷を見ていくことにしましょう。

日本で初めて業務用ガラス容器に入れられて販売されたものは、ジャムでした。1950年の戦後間もないころで、それまでは国内で食されていませんでした。第二次世界大戦終結後にGHQの進駐軍が滞在するようになり、欧米の食文化が普及をしました。このとき、アメリカからピーナッツバターが持ち込まれ、これがガラス容器に入っていたわけです。

アメリカでは1800年代頃から食材の保管には瓶が使用されていて、暗所で保管をするのが基本でした。その後、コーヒーの粉末なども伝わり、小売店で一般的に見られる容器となります。現在も先述した食材はガラスの容器に入っているものが多いですが、以前のような純度100パーセントのガラスは少なくなっています。コストの削減と同時に耐久度のアップを図った製品に置き換わっており、強化プラスチックを含めた合成品の容器が普及する時代となって用いられています。